音楽発達心理士とは

 

     文部科学省の調査(H24年)が、今後のインクルーシブ教育構築にあたって行われました。公立小、中学校の通常学級の担任教師が「学習、行動面で著しい困難を示すと考えている子どもの割合は年々増加しています。子どもたち一人ひとりの困難に対して、音楽を使って発達を促す、心の専門家を養成したいと私たちは考えています。

 

 音楽に興味のあるすべての子どもたちが、レッスンを受けられる「言葉とコミュニケーションの発達を促す」プログラムづくりをします。そのために「子どもの音楽表現を観る」技法と、「養育者や指導者の話を聞く」技法を体系的に学び、実践する場を提供するための認定講座です。

 

「音楽発達心理士」カリキュラムは、生徒さんたちや、お母様が本当に学びたいことを体系化しています。

 

 受講対象者は、発達の問題の有無に関わらず、子どもたちを育てる保護者、子育て支援者、保育者、教員、音楽指導者、医療関係者、音楽でアプローチする心理士等、人に関わる支援法を学びたい人は、どなたでも受講可能です。

 

    音楽発達心理士の目指すところ

音楽発達心理士のおもな仕事は、音楽に特化した早期発達支援と子育てをする親への支援です。

 

近年、発達障がいの早期発達支援の有用性が明らかになっており、障がいの診断を受けたり、疑いが認められたとき、早い段階での対応が必要とされています。対応の一つとして、子どもたちに音楽を提供することの意味は非常に大きく、「遊び」の中での音楽の位置づけを持つ、遊戯法を使うことは大きな効果が得られると考えます。

 

 それと共に、障がいを抱える子どもたちを育てる親の心身における負担は大きく、子どもたちの年齢が上がるにつれ、親の心の病気も深刻な課題となっています。

 音楽発達心理士が、親(特に障がいを持つ子ども)の育児負担や不安に対する発達相談、そして心理的サポートを適切に行うことによって、親が子どもへ適切な対応が出来るようになっています。

 

 障がいを抱える子どもたちの親が、音楽を使った適切な対応を学ぶことによって、子どもたちの育ちに大きな影響を与えると考えられます。特に音楽は、言葉とコミュニケーションの発達が促されることが認められると仮定されており、「音楽発達心理士」の今後の研究の課題と考えています。

 

また近年、保育の現場でも、発達支援を専門に学ぶ必要性が求められています。「音楽発達心理士」は、保育の現場の保育士や幼稚園教諭に、音楽を使った発達支援の方法を教授するプロジェクトにも力を注いでいます。そのためには、音楽と発達支援を学び、発達論的な視点で心の育ちを捉えられる「音楽発達心理士」の早急な養成が必要とされています。音楽に特化した「子どもの発達を促すペアレントプログラム」も学びます。

 音楽発達心理士は、高度な技術と、質的な研究法に基づいたコミュニケーション能力の高い専門家を目指します。

 

2014年から始まった講座プログラムは、保育士や社会人や、障がいの有無に関わらず子どもを育てるお母様方とみんなで一緒に、音楽を使ったコミュニケーション法と発達支援の方法などをカリキュラム化しました。

2016年度は受講生が「キリン福祉財団の助成を受けて、子育て応援プロジェクト活動をしています。